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Posted by naturum at

2015年09月07日

全竹ヘチ竿の製作 【印籠部の加工(印籠芯の接着、印籠挿入部の戸口さらい)】

印籠芯の下準備。
穂先印籠接着部の糸巻き、漆極め。
穂先下印籠挿入部の糸巻き、漆極め。

これらの作業を終えたら、印籠芯の接着、印籠挿入部の戸口さらい作業に
入ります。

■穂先印籠接着部の戸口さらい、印籠芯の接着

戸口のさらい方は手元の戸口のさらい方と基本的には同じです。
但し、穂先側に印籠芯を接着する場合、
全竹ヘチ竿の製作 【印籠部の加工(印籠芯の準備)】
の記事で紹介したように、印籠芯補強の為のカーボンパイプが節を抜けないと
いけませんので、剣先錐でカーボンパイプが入る程度の穴を節に開ける作業が
必要になります。
この節を抜く作業も中心がずれてしまうと、印籠芯が真っ直ぐにならないので、
中心がずれないように注意が必要です。

また、径の小さい戸口をさらう時は特に削り過ぎてしまう傾向にあるので、
いっそう慎重に丁寧に、少し削っては差し込み、少し削っては差し込み
という作業を地道に繰り返します。

決めた位置まで印籠芯が入るようになったら、木工ボンドで接着します。
密閉された所への接着になるので、24時間経過してから次の作業に入るように
しています。

■穂先下印籠挿入部の戸口さらい
印籠接着部は木工ボンドで完全に接着してしまうので、さらった時の多少のガタ
は何とかなりますが、印籠挿入部はそうはいきません。
コンマ数ミリ削り過ぎただけでカタカタしてしまいます。
実際に継いでみた時のガタつきは非常に気になります。
気になるだけではなく、カタつきが酷いと本来の強度を出すことが出来ず、
印籠継ぎの役目を果たさなくなるばかりか最悪竿としての役割を果たさない
という結果にもなります。

竿への負荷は一番弱い所に掛かります。
竿全体で力をいなす筈が、カタついてしっかり継がれていない箇所があると
そこに負荷が集中し継ぎ目から折れるという結果になり兼ねません。

ここは更に慎重に慎重を重ね、焦らずじっくり作業したいところです。

また、今回の竿のように一節抜いて印籠を挿入するような場合は、径の小さい
剣先錐で穴を開け、径の小さい丸棒ヤスリから徐々に径を大きくしながら
印籠芯の径に合う大きさまでさらいます。

挿入部をさらう場合、径の小さい戸口から径が太い方向に向かって削る事
になるので、元方向がカタカタにならないよう、さらう際には注意が必要です。

※穂先印籠接着部、穂先下印籠挿入部をさらう場合、丸棒ヤスリで削り出
 しますが、ある程度の大きさまで削り出したら、空砥ぎ紙ヤスリに切り替え、
 更に極細目の紙ヤスリに切り替えて表面を整えつつ、印籠を合わせる
 作業をします。



  


Posted by 釣りバカけいぞう at 19:08Comments(0)自作の道具